ODI ドライバ ソフトウェア: Broadcom NetXtreme® 57XX ユーザーガイド
ODI (Open Data-Link Interface) ドライバ ソフトウェアを使用すると、通信しているコンピュータのハードウェアやプロトコル スタックの違いにかかわらず、LAN ドライバは協調して動作できます。中継レイヤである LSL (Link Support Layer、リンク サポート レイヤ) は、LAN ドライバとプロトコル スタックの間で、異なるパケット タイプのルーティングを行う役割を果たしています。
ドライバ ソフトウェアをインストールするODI ドライバ ソフトウェアのインストールは、以下のステップで行ないます。
インストール前の各種要件
Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet アダプタ ドライバ ソフトウェアがシステムにインストールされているかを確認します。インストールされていない場合はインストールを行います (「ドライバ ソフトウェアをインストールする」を参照してください)。このドライバ ソフトウェアをインストールしないと、MS-DOS 環境で Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet アダプタを使用できません。
メモ: MS-DOS 用のアダプタ ドライバを正常にインストールするには、アダプタ ドライバをインストールする前に、あらかじめアダプタを取り付けておく必要があります。
MS-DOS 用の Novell NetWare Client32 ドライバをインストールする
- dw271.zip ファイルをハード ディスクの一時ディレクトリに抽出します。
- dw271e.exe ファイルをダブルクリックします。
- 応答を促すプロンプトが表示されたら、y と入力し、ENTER キーを押します。
- MS-DOS モードでシステムを再起動します。
- 抽出したファイルが保存されているディレクトリに移動します。
- install と入力し、ENTER キーを押します。
- 承諾書に目を通し、ENTER キーを押してその内容を承諾します。
- 必要に応じて上向きの矢印キーまたは下向きの矢印キーを使用して、[Novell Client for DOS (required)/DOS 用 Novell クライアント (必須)] を強調表示し、F10 キーを押して保存し、続行します。
- [32-bit LAN Drivers/32ビット LAN ドライバ] を強調表示し、F10 キーを押して保存し、続行します。
- Broadcom 32 ビット LAN ドライバ ファイルを含むフロッピー ディスクをフロッピー ディスク ドライブに挿入します。
- [USER SPECIFIED 32-BIT DRIVER/ユーザー指定の 32 ビット ドライバ] を強調表示し、ENTER キーを押します。
- ENTER キーを押します。
- [NetXtreme Gigabit Ethernet Driver/NetXtreme Gigabit Ethernet ドライバ] を強調表示し、ENTER キーを押します。
- ENTER キーを押します。
- [Receive Buffers/受信バッファ] を選択し、値として 32 を入力して、F10 キーを押して保存し、続行します。
メモ: [Installation Configuration Summary/インストール設定サマリ] の他の項目のデフォルト設定は変更しないでください。
- F10 キーを押して保存し、続行します。B57.LAN ファイルおよび B57.ldi ファイルがディレクトリにコピーされます。
- システムを再起動すると、インストールが完了します。
- ファイルをロードするとき、システムは Net.cfg に指定したフレーム タイプで Netware システムに接続しようとします。接続が確立されると、ダイアログ ボックスが表示されます。F ドライブに移動して、NetWare システムにログオンします。
メモ: システムの設定中はドライバがロードを行い、Broadcom のバナー、アダプタ名、MAC アドレス、IRQ 番号、検出された回線速度、アダプタのバス番号 (BusNum) とデバイス番号 (DevNum) が表示されます。ドライバがロードに失敗すると、初期化に失敗したことを示すメッセージが表示されます。
MS-DOS 用の Novell NetWare ODI Client16 ドライバをインストールする
- 各 6 vlm121_*.exe ファイルをハード ディスクの一時共通ディレクトリに抽出します。
- 応答を促すプロンプトが表示されるたびに、y と入力し、ENTER キーを押します。
- MS-DOS モードでシステムを再起動します。
- 抽出したファイルが保存されているディレクトリに移動します。
- install と入力し、ENTER キーを押します。
- 必要に応じて上向きの矢印キーまたは下向きの矢印キーを使用して、項目 5 の下の [Highlight here and press <Enter> to see the list/リストを確認するにはここを強調表示して ENTER を押す] を強調表示し ENTER キーを押します。
- 項目 1 〜 4 のデフォルト設定は変更しないでください。Broadcom ODI 16 ビット ドライバ ファイルを含むフロッピー ディスクをフロッピー ディスク ドライブに挿入します。
- [Other Drivers/他のドライバ] を強調表示し、ENTER キーを押します。
- ENTER キーを押します。
- [Broadcom Ethernet DOS ODI] を強調表示し、ENTER キーを押します。
- [Frame Type/フレーム タイプ] を強調表示し、ENTER キーを押します。
- [Ethernet 802.2] を強調表示し、ENTER キーを押します。
- F10 キーを押して保存し、続行します。
- [Highlight here and press <Enter> to install/インストールするにはここを強調表示して ENTER を押す] を強調表示し、ENTER キーを押します。
- B57.com ファイルおよび B57.ins ファイルがディレクトリにコピーされます。
- システムを再起動すると、インストールが完了します。
- ファイルをロードするとき、システムは Net.cfg に指定したフレーム タイプで Netware システムに接続しようとします。接続が確立されると、ダイアログ ボックスが表示されます。
- F ドライブに移動して、NetWare システムにログオンします。
メモ: システムの設定中はドライバがロードを行い、Broadcom のバナー、アダプタ名、MAC アドレス、IRQ 番号、検出された回線速度、アダプタに割り当てられているバス番号 (BusNum) とデバイス番号 (DevNum) が表示されます。ドライバがロードに失敗すると、初期化に失敗したことを示すメッセージが表示されます。
ドライバ ソフトウェアを設定する
ODI ドライバ ソフトウェアは、Net.cfg ファイルに特定のオプション キーワードを追加することによって設定できます。
システムに複数の (またはマルチポート) Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet アダプタが取り付けられている場合、デフォルトでは ODI ドライバ ソフトウェアはリンクが良好なアダプタ/ポートをロードします。リンクが良好なアダプタが複数ある場合、ODI ドライバ ソフトウェアは、最新の デバイス ID を持つアダプタをロードします。リンクが良好な複数のアダプタが同じデバイス ID を持つ場合、ODI ドライバ ソフトウェアは、バス番号が最も小さいスロットにあるアダプタをロードします。ODI ドライバが特定の順序で特定のアダプタをロードするようにする必要がある場合は、BusNum、DevNum、および FuncNum キーワードを使用できます。PCI デバイスの設定方法が分からない場合は、これらのキーワードを使用しないでください。
BusNum キーワード値はアダプタがある PCI バス番号を表します。値は 0 〜 255 の 16 進数です。
FuncNum キーワード値は、マルチポート アダプタの機能 (ポート) 番号を表します。値は 16 進数で、0 は最初のポート 、1 は 2 つ目のポートを表します。
DevNum キーワード値は、割り当てられているデバイス番号を表します。値は 0 〜 31 の 16 進数です。
メモ:
- ODI ドライバ ソフトウェアのインストール プロセスの最後に表示される BusNum 値および DevNum 値を記録してください。または、Broadcom Advanced Control Suite 2 (「Broadcom Advanced Control Suite 2」を参照) を使用して、バス番号、機能 (ポート) 番号、および各アダプタに割り当てられているデバイス番号 (Windows ユーザーのみ) を表示します。
- ドライバをアダプタにロードすると、BusNum、DevNum、および FuncNum のキーワードの値が 16 進数表記で表示されます。
複数のアダプタに特定の順序で ODI ドライバをロードする場合の BusNum、DevNum、FuncNum のキーワードの入力例を以下に示します。
PROTOCOL <protocol name>BIND B57BIND B57LINK DRIVER B57BUSNUM 1DEVNUM 9FRAME <frame #1 name>LINK DRIVER B57BUSNUM 1DEVNUM AFRAME <frame #2 name>LineSpeed キーワードは、ネットワーク接続の速度を強制する場合に使用します。LineSpeed キーワードには、10、100、または 1000 の 10 進数が必要です。技術的には、1000 Mbit/秒の回線速度を強制的に設定することはできません。この速度は、自動ネゴシエーションによってのみ実現できます。設定を簡潔に行うために、回線速度の値が 1000 に設定されると、ドライバが自動ネゴシエーションを実行するようになっています。銅ケーブルを使用したリンクでは、1000 MBit/秒を強制するよう設定する必要はありません。自動ネゴシエーションが、IEEE Ethernet 仕様でサポートされている適切な設定です。
Duplex キーワードは、アダプタの二重通信モードを強制する場合に使用します。Duplex キーワードには、HALF または FULL のテキスト文字列が必要です。Duplex キーワードを使用する場合、LineSpeed キーワードも使用する必要があります。どちらのキーワードも使用しない場合、ネットワーク アダプタはデフォルトで自動ネゴシエーション モードになります。
LineSpeed キーワードおよび Duplex キーワードの入力例を以下に示します。
LINK DRIVER B57LINESPEED 100DUPLEX FULL